本格的な油絵技法を習得し、
日本で最初の「洋画家」と言われる人物です。
その作品の中で長野県の豪農を描いたものが、
長野県中野市で新たに見付かりました。
今回見付かったのは中野市の豪農、
山田荘左衛門顕善の肖像画で、中野市の住民が所有していたとのこと。
額を含めて縦62、横50センチの大きさで、
明治16年に描かれたとみられています。
同じ豪農を描いた作品は3年前にも資料館で見つかっていて、
今回の肖像画は同じ服装、顔の角度がやや正面寄りです。

ちなみに、明治の初期に活躍した高橋由一の代表作は、
「鮭」と「花魁」。
鮭

花魁

いずれも国の重要文化財に指定されています。
それ以外にも、「甲冑図」「不忍池」「山形市街図」があり、
いずれも素晴らしい作品です。
甲冑図

不忍池

山形市街図

去年2012年には、
4月28日〜6月24日まで東京藝術大学大学美術館で、
9月7日〜10月21日まで京都京都国立近代美術館で
高橋由一展が開催されていました。
絵を所有していた方は
「貴重な文化財を後世に伝えてほしい」
と中野市に寄贈、傷んだところを修復して
一般公開するとのことなので、
また新たな作品が見られる機会が訪れるかもしれませんね!